よくあるご質問
Q5 外務省の認証は何について証明するものですか。
A.外務省の認証(アポスティーユや公印確認)は、公文書に押印された「公印の印影」が真正なものであることを証明するものです。
たとえば、戸籍謄本や登記簿謄本などのように、日本の官公署や公的機関が発行した公文書には、それぞれの機関が用いる正式な印章(=公印)が押されています。
外務省は、その公印の印影が真正=正規のものであることを認証することで、「この文書は確かに○○市役所(または法務局、学校など)によって正式に発行されたものである」という作成の真正性を担保します。
誤解に注意:「内容の正確さ」までは認証されていない
ただし、外務省の認証(アポスティーユや公印確認)は、文書に記載されている「内容」や「事実関係」が正しいことまでを証明するものではありません。
たとえば、婚姻届出受理証明書に「○年○月○日に婚姻届を受理した」と記載されていても、外務省はその日付が正確かどうかや、婚姻の有効性そのものを認証しているわけではありません。
あくまでも、
- その公文書が、日本の公的機関によって正式に発行されたこと
- その書類に押されている印章が正規の公印であること
を認証しているに過ぎない、という点にご注意ください。
外務省の認証には2種類あります
- アポスティーユ(ハーグ条約加盟国向け)
→ 認証不要条約(ハーグ条約)に加盟している国に書類を提出する際に使用
→ 駐日大使館・領事館の認証は不要 - 公印確認(ハーグ条約非加盟国向け)
→ 公印確認取得後に、駐日外国大使館・領事館での「領事認証」が必要
いずれの方法でも、外務省が証明するのは「印影の真正性」であり、文書の内容自体
には一切関与しません。
まとめ
- 外務省の認証とは、書類に押された公印が正しい(真正である)ことを証明するもの
- 書類の「記載内容そのもの」や「事実の正確さ」を証明するものではない
- 提出先に誤解されないよう、内容に関する注意点を翻訳やカバーレターで補足するのが望ましいことも
ご不明点があれば、アポスティーユや公印確認に精通した当センターまでお気軽にご相談ください。
提出先に応じた認証方法や、翻訳、書類作成の注意点まで丁寧にサポートいたします。