よくあるご質問
Q4 私立大学が発行した在職証明書にアポスティーユまたは公印確認の認証を取得することはできますか?
A.私立大学が発行する在職証明書(Employment Certificate)は、外務省の公印確認やアポスティーユ認証を直接受けることはできません。なぜなら、在職証明書は、私人(個人または私立学校法人)が作成した私文書に該当するためです。
認証できる書類の範囲は?
外務省で公印確認の認証を受けられる私立学校発行の書類は、以下のように学生・生徒・児童を対象とした文書に限定されています:
- 卒業証明書
- 修了証明書
- 成績証明書
- 在学証明書
これらに限って、私立学校の公印が押印されている場合に限り、外務省で公印確認を取得することが可能です。
ただし、アポスティーユの付与は不可とされています(外務省HPより)。
私立大学発行の在職証明書に認証を取得する方法
在職証明書、推薦状、雇用証明書などの文書に対して認証を取得したい場合には、以下の私文書認証ルートを利用します:
- 本人または関係者が「宣言書(Affidavit)」を作成し、「添付された在職証明書
は、○○大学が発行した真正なものである」と記載 - 宣言書に在職証明書を添付
- 公証役場にて私文書として認証を取得
- 公証人の所属する法務局の「公証人押印証明」を取得
- 最後に、外務省でアポスティーユまたは公印確認の付与を受ける
この方法により、私立大学が発行した文書にも事実上のアポスティーユ(または公印
確認)認証を取得することが可能となります。
提出先がハーグ条約未加盟国の場合
提出先の国がハーグ条約未加盟国である場合には、アポスティーユではなく「公印確認+提出国大使館での領事認証」という2段階の手続きが必要です。